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コラム 131 | IOT・AI革命 |
コラム 132 | 小泉進次郎氏の正論 |
コラム 133 | ベトナム紀行1 |
コラム 134 | ベトナム紀行2 |
コラム 135 | ベトナム紀行3 |
コラム 136 | ベトナム紀行4 |
コラム 137 | ベトナム紀行5 |
コラム 138 | インド紀行1 |
コラム 139 | インド紀行2 |
コラム 140 |
里主コラム 1~10 | 51~60 | 101~110 | 141~150 | 191~200 |
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里主コラム 41~50 | 91~100 | 131~140 | 181~190 |
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IOT・AI革命
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2015年アメリカで制作された映画「チャッピー」は、ロボットが情報をどんどん吸収して進化し人間がそれを利用するストーリーです。これから起ころうとする世界は第四次産業革命と呼ばれているArtificial Intelligence(AI )とInternet of Things(IOT)の融合した社会、つまりIOT(モノのインターネット化)とAI(人工知能)を利用した大変便利な世の中が訪れようとしているのです。
18世紀にイギリスから起こった産業革命、蒸気機関車による第一次産業革命、エジソンが電気を発明した第二次産業革命、そして現在のインターネット時代の第三次産業革命、そして、これからAIとIOTを駆使して生まれる第四次産業革命、暮らしの中の隅々まで波及して生活スタイルが一変する時代が目前に来ています。
先日、USAのグーグルが人工知能(AI)で囲碁のプロ棋士と戦って勝利したことがニュース報道されました。人間を凌駕する一つの出来事です。
農業分野(米専業農家)で申しあげますと、栽培管理の一元化が実現して、天候予知から日時を割り出して最適日に自動種まきし、圃場は無人のトラクターが耕作して無人の田植え機や除草機が適時に動き、収穫最適日に無人のコンバインが収穫し、最適温度にコントロールされた保管庫に収納される世界です。常に土壌の適正化と生きた土の証である有機物の生息状況を把握され、水の管理もすべて自動化されています。
お客様は好きな銘柄を好きな量だけスマホなどの端末で発注すると、ご注文のお米を自動籾摺りして色彩選別機を通ってオートメで袋詰め、ご指定時間にご家庭に届きます。
お客様の健康管理は先進医療でデーター管理され、それに基づいてお米の成分分析や栽培管理内容(無農薬栽培の過程など)を自動チェックして、最も自分に合ったお米を自動選択されます。そして次回に購入する日時もお米が切れる前に農場より自動配信されて事前確認することができます。
農場では健康づくりの為のお米の開発(Medical rice)に日々取り組んで、個々のお客様に合ったお米の多品種少量生産に余念がない時代になります。これから十年もするといろんな分野で次々と出現してくる新しい世界、数十年後には実現している当たり前の未来がそこに待っています。
全く新しい世界観がそこに実現する訳ですから、こんなに面白いことはありません。
皆様も身の回りが一変することを想像してみてはいかがでしょうか。
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小泉進次郎氏の正論
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「農林中金は96兆円(総資産)を集めながら農業の融資に回るのは0.1%だとしたら私は農林中金はいらないと思う」
「もう一回言います。農林中金は農家のためにならないならいらない」
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自由民主党農林部会長の弁である。全くもってその通りである。
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加速度的に疲弊が進む農家の実情と相反して、農林中金はこの度の株式高騰や債券運用により巨額の利益を得てご満悦である。
ちなみに、もう一つの稼ぎ頭共済保険は53兆円で日本最大手の日本生命の57兆円に肩を並べる総資産を有している。
政府は農業の規模拡大を推進するべく優遇税制と融資を絡めた政策を進めているが、設備投資をしても勝算がなければ拡大路線に踏み込めないのが人情というもの、日本の急峻な国土にもかかわらず農業規模拡大を進めて現在は2.5ha、オーストラリアの3000haから比べると問題外である。それでも孤軍奮闘して規模を拡大し先進農業を目指す一握りの企業農家は農林中金等を利用して頑張っているのが現状である。
農協に貯金する小規模零細農家は高齢者が大半でナケナシのお金を老後の資金として貯金している刹那さを内在している。
決して将来の先進的農業の為に一時的にプールする金の意味合いを持たない。
当然として借り手のないお金は「ノーキョー」ならぬ「ノーチュー」の投資資金(投機?)として世界の金融界で上顧客となって名をはせるのも何の不思議でない。
農業資材は世界価格から比して何割も高く肥料などは2倍もする。利益追求し努力しても小規模からスケールメリットは享受できず、メーカーや農協に利益を削がれ、販売も同じ理由から農協や流通業者に利益を献上、赤字経営で先が見えない。後継者は育つはずもなく荒廃が進み、耕作放棄地は42万haにも膨れ上がっている。
戦後、GHQの政策で農地解放され細切れとなった農地を手に入れた小規模農家、暫くは貧農から解放されて良かったが、昭和30年代後半から高度経済成長に入り高付加価値の二次産業・三次産業へと人口移動が進むと共に一次産業の衰退は加速度的となって現在に至っている。GHQの政策の中にゾーニング規制が厳しくなかったことが、その後に大規模農家を輩出することを阻む最大の要因となっている。
小泉農林部会長の発言は戦後政治(GHQの政策)を日本人の手で自ら是正する政治家としての責務を感じているに違いない。
日本の農業が世界と伍して残れる作物(加工品も含めて)とそうでないものを早急に峻別して世界戦略を立て、そこに人・者・金・情報を集中して日本農業のグローバル化を実現しなければならない。農家自身の問題であるが同時に、農地法の改正を含めて国のなすべき役割があまりにも大きいものがある。GDPのわずか1%の農業が生き残る道は「安全」「高品質」に加えて「グローバル化」と狭き難関を突破しなければならない。
立法府の代議士諸氏の近視眼的行動に苦言を呈し、小泉進次郎氏にエールを送ります。
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ベトナム紀行1
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ベトナム経済は今どの辺にあるのか、農業はどの程度発達しているのか知りたくて、10日間の日程でハノイ、ダナン、ホーチミンと南下し視察して来ました。
出発前の想像では大変に遅れた国と考えていましたが、空港に着く前機内上空から拝見すると高層マンションがあちこちに立って首都は都会化されつつ有りびっくりしました。
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概略を申し上げますと、ベトナム共産党の社会主義共和国で、面積は約33万平方キロメートル、人口は約9080万人、仏教徒が80%を占めて、都市部は約33%。所得は地域や職業、ポジションによっても格差があって一概には言えませんが、農村部は所得が低く都会は高い構図は世界共通です。一人当たりGDPは約2000💲、通貨はドン、昨年の経済成長率は6.3%(上半期)、消費者物価指数は100.9(対前比。上半期)、お米の生産量42,625(精米換算:単位1,000トン/2014年)で2001年比178%増、農耕民族と海洋民族が混在していて、まじめで勤勉、平均年齢29歳と若い国です。
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右側通行で日本と反対、交通手段は90%以上がバイク、 富裕層が自動車(日本車がステイタス)で、町並みの交差点は信号機が未整備で、ロータリーも沢山あります。混在するバイクと自動車が事故を起こすこともなくクラクションの喧騒もほとんど聞かれず、整然と譲り合って通行しています。
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ドイモイ政策(改革開放)によって、韓国、中国、日本を中心に企業進出が盛んで、特に韓国企業は積極的でハノイでは広大な工業団地にサムスンやLG電気が設備投資をして数万人を雇用して稼働していました。
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農業国から工業国へ変わろうとする躍動感ある国であることは間違いの無いところです。
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ベトナム紀行2
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稲作農家の実態を北のハノイ・紅河デルタ地帯から南のホーチミン・メコンデルタ地帯まで視察しました。北は二期作、南は3期作(場所によっては4毛作)、北は作付面積が小さく自家消費が大半、南は比較的面積が大きく、政府が輸出に力を入れていることもあり、機械化(日本の中古機械)も進んでいる。流通経路は複雑で農家は農機具を持った業者に田植えや稲刈りを請け負ってもらい、代金は籾の状態で現品渡し、農家は残りを自家消費する分だけ精米してもらい、残りはその業者に買い取って貰っていました。その後は仲買業者や精米袋詰め加工業者に販売するか、その業者が直接輸出する場合に分かれています。但し、5000トン以上の収容能力のある倉庫と10トン/h以上の処理能力のある精米所を持っていないと輸出資格が取れないなどの法律がある為、中小業者の淘汰が進んでいるようです。
資格のない業者が中国に不正輸出しているとの話もあるとのことでした。
昨年、輸出はタイを抜いて世界一になったとのことで、輸出は主に中国、フィリピン、インドネシアなどです。
デルタ地帯の土地は冠水被害や粘土質の土壌で機械化が限定され、土壌改良や灌漑施設の整備に今後力を入れなければ大きく収量を伸ばすことは難しいのではないかと拝察されます。栽培品種はインディカ米で籾が落ちやすく、収量も少なく、栽培方法や品種改良にも取り組む必要があり、政府の重要課題となって進めているそうです。
零細農家がほとんどで低所得に位置して、子供は都会に出稼ぎする家庭が増加の一途を辿っています。湿地帯で水はけが悪く稲刈りのコンバインも身動きが取れず、急遽、トラクターで引き上げる準備にかかった所、そのトラクターも故障してかからず、町まで30分かけて部品を調達するとの事、機械はいずれも中古品で20年以上は経過していると思われる年代物で、壊れても一向に慌てる様子もなく、5~6人の仲間と木陰で暑さをしのぎながら雑談し、時間がゆっくりと流れているようです。(ちなみに、34℃以上の蒸し暑い中での作業です。)
- 72歳のおばあさんは稲刈りを依頼して、刈り取った籾を賃借り費用に、残りを自家消費分、それ以外は買い取ってもらうそうで、機械が故障して稲刈りが出来なくても「明日があるよ」と笑顔で答えてくれました。
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ベトナム紀行3
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南の商都ホーチミンは首都ハノイの行政の中心地から比べると活気があり高層ビルが沢山建って、都心部はもう発展途上国とは思えない都市に発展していました。
昔はサイゴンと呼ばれていましたが418年前フェからサイゴンに都を移した際にこの地はサイゴンと呼ばれる木で覆われたジャングルの沼地でした。そこを開拓して都を作り国王はそれにちなんで地名をサイゴンとした由来があるそうです。 -
1976年2月7日ベトナム戦争で戦勝したホーチミン大統領はこの地をホーチミンと改名しました。
都市開発が着々と進んでおり日本のODAによる地下鉄工事も始まっており、清水建設と前田建設が現地建設業者と組んで6年後の開通を目指して建設中でした。 -
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ホーチミンの中心地から車で10分程度の処に2~3階建ての密集した住宅街をよそ眼に、20~30階建の高層マンションを続々と建設中で、そのデベロッパーの案内を受けて訪問すると、開発中のエリアに19棟の高層マンションと88階のランドマークタワー、数十棟の高級戸建て住宅、二つの学校と総合病院を同時に建設中で、現地のスタッフの説明によると建設中にもかかわらず80%は成約済みであと少ししか残っていないとの事、ちなみにランドマークタワーの40階までは分譲マンションで価格は1760万円から8000万円、41階から上はホテル、最上階は展望台になるとの事、ベトナムの高所得者や中国人も多数見学に訪れ、即決で契約される方が多いと聞き及んでびっくり仰天しました。(普通のサラリーマンの年収が30万円から60万円位ですから。)ちなみに郊外の車で20~30分行った処のマンションでも900万円はするそうです。 -
日本の銀座か表参道に当たる一等地はドンコイ通り、サイゴン川河畔から約1㎞先の聖母マリア教会まで、途中にビンコムセンターがありベトナムのコングロマリットの会社で社長はベトナム一の資産家、有名ブランドがずらりと並んで戸惑うほどです。
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ベトナム紀行4
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ベトナム1800kmを北から南まで10日間の旅をして、判ったことは農業国と工業国を併せ持つ国に脱皮しようと人々は懸命に働いている姿です。
政府は一次産品のお米とコーヒーの輸出に力を入れて、その成果が着々と上がっていることです。今回は訪れることが出来ませんでしたが、高地にコーヒー園が続々と開発されて、輸出品の主役になろうとしています。
ベトナムのコーヒーは19世紀末から始まって、北ベトナム(当時)のラクダス省でフランス人が1954年に栽培を始め、アラビカ、ロブスタ、サリの3品種を栽培していました。
現在は缶コーヒーやインスタントコーヒーの増量剤としてロブスタ種が日本のコーヒーメーカへ輸出され、輸出の過半数を占めていると聞きました。他方、高品質・高価格のアラビカ種を新植する政府の政策で北部高原のソンラ省では助成制度を活用して新品種の導入が盛んで高価格品の生産量が増加する一方、安価なロブスタ種の新植は各地とも増やしていない現状にあると聞きました。
今回、ベトナム訪問に当たりガイドをお願いしたNgugen Vu Hoa 氏の自宅を訪問してお父様(元軍人)より美味しいアラビカのコーヒーを入れて頂きました。
お父様の兄が北部高原でコーヒー園を経営しているそうで、その中でも一番おいしい実がなる木を親族・来賓様用に育てているそうで、それをご馳走になりました。 -
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ベトナムのコーヒーの立て方、飲み方を拝見して驚きです。
小さなカップに挽いたコーヒー載せてお湯を注ぎ、数分経ってから取り除いて、小さじに2杯の砂糖を入れてかき混ぜ頂くのです。日本のコーヒーの湯量の約1/3位に砂糖を入れるのですから大変です。それとブラックではとても濃くて頂けませんでした。
それと、コーヒーを頂きながらピーナッツに似た小さな豆を剥きながら頂くのが習わしで、私もそれに倣い頂くと、これが丁度コーヒーに合って最高に美味しかったです。
お国が変われば飲み方も変わって新鮮で楽しいものです。
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ベトナム紀行5
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ホーチミンでの水崎案内を現地在住のTran Thai Vu氏にお願いして、ホーチミンの方々の暮らしぶりを観て廻りました。
一番理解しやすい方法はなんといっても食生活です。
私は気取ったホテルでの食事は避けて、一般大衆がいつも出かけて食べている食堂を紹介して頂き、 そのお店で一番よく売れている料理を頂くことにしています。
地元で評判のあるお店に伺うと、テーブルとイスはステンレス製で子供が食事できるように丁度小学校の低学年の机と椅子サイズで、ほぼ満席の中を分け入って僅かに空いた奥の空席に座り頂くこととしました。
やがて、そこの定番料理が手際よく並べられて、お粥の中にレバーのブロックとカニ、ネギに野菜とハーブ、ショウガが少々と、豚の炊き上げ、米粉の揚げ物それに岩塩でした。これがじつに美味しく完食して思わず笑みがこぼれました。
家族ずれでにぎやかに食事を楽しんでいる風景を観ると、優しいお国柄とお見受けしました。ベトナムは何といってもハス茶、高級なハス茶はハノイ近郊でしか取れないそうです。
夜明けから早朝1時間程ハス摘みを行い、おしべの葯(ガオセン)(100本で100g程しか取れない)だけを使って、1000m以上の高地で作られた選りすぐりの茶葉を2~3年熟成したものにまぶして発酵させ、それを繰り返して仕上げる貴重品で、袋詰めしても数か月間寝かしてからでないと頂けない優れものです。
香りが良くて飲むと安眠効果、リラックス効果、体のバランス調整に効果的だそうです。
食後に頂きましたが、スカーとした爽快感があって、ほろ苦い香りが微妙にいい感じです。
Haiさん(写真)はNHKにも出た有名人です。ベトナムの土・日曜日はバイクで家族揃って田舎に帰省して寛ぎ、帰りには沢山の土産を貰って帰宅します。ちなみに、バイクが90%以上で車は高根の花です。
ベトナムでは子供は二人までと法律で決まっていて、バイクに子供を一人から二人を乗せてご主人が運転し、奥さんは最後尾に乗り込んでリュックやバイクの足元、そして持ちきれない程の土産物を持って数時間かけて都会まで戻ります。
マンゴウ、パパイヤ、ヤシの実、お米、野菜等々、中には生きた鶏の足を持って帰られる光景を拝見し驚きました。親御さんは国を問わず同じ思いで送り出している感があります。
長旅に疲れたお子様が眠っているのを一生懸命に抱きかかえながら帰っている風景を観るにつけ微笑ましい限りでした。やがて歳月が流れて自家用車での帰郷となる日もそう遠くないと感じた次第です。
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インド紀行1
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3月20日より1週間中央部のアラビア海に面したMumbaiと内陸部の首都Delhiを中心に成長著しいと言われるインドがどんな国状にあるのか視察して来ました。
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まず感想は3K(臭い、汚い、危険)の一言です。
IT国家を目指すと言われる国にしては目を覆いたくなる程町が不潔です。
街を歩いても悪臭が漂い、路地では屋台を張って衣類から食品まで雑多に販売されていて、環境は劣悪、ハエや蚊が多くて、特に食品類は食べると即食中毒に罹ること必定です。
現地の方は耐性菌を持ち合わせていますから何ともありませんが、外国から訪れた方々はひとたまりもありません。 -
IT大国を標榜しているのにWi- Fiがホテルで有料には驚きでした。
1時間600ルピー(1200円程)一日で1200ルピーと高額料金になっています。
カースト制度が廃止されたと聞き及んでいましたが、現地の方にお聞きすると出身地や名前を聞いただけで身分が分かり、職業選択が制限され厳然とその制度は残っていました。
野宿する人、中流の住宅の塀に寄り添って ボロボロのテント小屋やバラック小屋が並んでいる光景や、泥水に近い川の水を飲んでいる人々、車の渋滞する交差点に風船売りの子供や物乞いする人、足を悪くされて動けない方が50㎝角程の板にキャスターをつけて動かしながら金をせびる人が散見されます。
道はガタガタで胃腸がやられるほどの悪路、クラクションは頻繁にならされ喧騒の中を私が乗ったバスがある所で右に割り込んだ所、割り込まれた乗用車はすぐさま反撃に出て間隙をぬってバスの前に斜めに立ちふさがり動かない、しょうがないので現地のガイドの方が下車して問答が始まる。最後は何某かのチップを渡してケリがついた。ちなみに二車線の処を横に3列で走るのが普通で白線は有って無いが如くです。そして予想に反して車がかなり多いことに驚いた次第です。これは人口が12億に喃々とする為、上流階級だけでもボリュームがあることと道が未整備で車が多く感じるのかもしれません。 (先日の報道で工事中の高層道路の橋脚が落下、多数の死者を出す被害が出ました。)
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歩道は色んな工事をしたまま元に戻さず、デコボコ、水たまり、ゴミまたゴミで歩く所を探すのに苦労します。
これが37℃の炎天下を一日New Delhi, Old Delhiなど23,000歩余り歩き、リキシャ(三輪タクシー)に乗って命がけで煩雑な道の暴走運転に耐えて観て廻った感想です。
ちなみに、リキシャに乗っても手は外に出さないことです。隣の車に当たって大けがをすることを覚悟しなければなりません。
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インド紀行2
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インドは紀元2700年頃インダス文明が栄えた地で、4世紀頃にヒンドゥー宗教の骨格が出来上がり現在約78%(8億2758万人)の方が信仰しています。
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紀元前1500年頃に中央アジアからヨーロッパ語族のアーリア人がインドに侵入して征服し、
先住民(トラヴィダ人)を下層階級としたのが始まりのカースト制度は法律上1950年に廃止されましたが歴然と今も残っており、最上部にバラモン教司祭・指導者の最上階層、次にクシャトリアの武士・貴族階級層、そして征服された原住民がシュードラと呼ばれる農耕民・手工業民のヴァイシャの階層になっています。しかしまだその下にOBC(Other Backward Classes)不可触民と呼ばれる階層があります。この制度は職業的世襲制度です。
今も生まれた地名や名前を言っただけでその階層が分かると現地の方は話されます。
3000年以上もの長きにわたり続いている職業的世襲制度はなかなか解消される訳もなく、国民の不満は鬱積しています。それを解消する一つの手段がホーリー祭です。一年に一度だけ身分を問わず色水を掛け合う行事で、インド歴第11月満月の日、今年は2016年3月23日の日没から24日の午前中に行われました。
元々はカシミール地方で悪鬼ビシャーチャを追い払うために泥水などを投げつけたのが起源と言われており、黄色、赤色、緑色の粉を水に混ぜて顔や体をめがけて投げ合ったり、放水したり、塗りかけて狂乱の時を楽しみます。
外国人は特に標的となって追いかけまわしますから、歩きながらも緊張感が張り詰めます。
「出来れば出かけることを控えてくだい。」とホテル側から連絡を頂きましたが、怖いもの見たさに早朝から出かけてみました。
案の定、路上のあちこちは色水を持った人・人・人、町全体が悲鳴や歓喜の渦で大変な騒ぎ、無差別の掛け合いで衣服や顔がペンテングでぐじゃぐじゃになって将に鬼退治をするお祭り騒ぎです。
私も油断していると車上から水をかけられ、ズボンがグシャグシャ、幸いにも次の色水は飛び跳ねてかわした為に難を逃れましたが、いつどこから狙われるかと緊張感と変な快楽が交差して良き思い出となりました。
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「有朋自遠方来 不亦楽乎」
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右肩の棘上筋を断絶のことをコラムに掲載して約1年、肩専門の名医なかなか見つからず諦めかけていた所、通院先の院長から直す方が居るとの朗報があり、手術を受けることとなり、徳島大学附属病院で3時間の手術と半月の入院を致しました。
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入院生活1週間はほとんど動きが取れず、抜糸後少し運動が可能になって脚力回復のため入院病棟の東棟の8F(215段)や西棟の11F(269段)の階段を各3回以上上り下り、大学病院の敷地内をくまなく散策して毎日1万歩以上、ストレッチを3種類こなす非日常の生活を送っていました。勿論、肩のリハビリも自力でなく理学療法士の先生の補助でゆっくりと動かすことから始めましたが、これが結構キツイもので大変でした。 -
退院時その後のリハビリは約2ヵ月が必要と説明があり、通院しながらリハビリ治療に専念している毎日です。今の処、術後の経過は良好です。 -
術後4週間は右手を固定、日常生活は不便極まりないもので、いかに五体満足が大事かを思い知らされる日々を送っています。
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入院中、朝五時半頃に8Fの病棟より右手の眉山、左手の県立中央病院の狭間から日の出を拝むことが出来て、太陽のエネルギーを頂きながら体力回復に努めた日々でした。
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処で、海外株式投資仲間の湯澤さん御夫婦が岩手県よりはるばる12時間の長距離ドライブをされてお見舞い来られた「サプライズ」には感謝感激している次第です。
利き手が使えない所に初めての徳島来県とあって、十分なおもてなしも叶わず、申し分けない思いで一杯でした。 -
趣味が共通するお仲間から、ご多忙中にもかかわらず貴重な時間を割いて頂き、体調を思いやって頂いたご厚情に謝意を申し上げると共に、本当にありがたく、幸せをヒシヒシと感じている所です。 -
現地ベトナムで2月にお会いして以来で、長らくベトナムに居られた方なのでRealな情報を持参してのお見舞いとあって重ね重ねお礼申し上げる次第です。お互いの近況報告や趣味の外国株投資の情報交換、世界経済情勢の分析から為替レート推移予測、株価のトレンド予想、個別銘柄の今後の予見など多岐に渡って昼食をはさみながら4時間余りの意見交換、有意義な時間を過ごさせて頂きました。 -
Mailでのやり取りやテレビ電話と異なり、直にお会いすることで心の琴線に触れ、ましてや遠地よりの場合は格別にハートに強く響くものがございます。
ほんとに友人はありがたいものです。 -